熱のようすを教えてください
いつ何度ぐらいあったかは大切な情報です。mediNotesアプリで体温を記録して、熱型表を主治医に見せてください。
どこで測ればよいのですか?
わきの下で測ります。肛門で測る場合は、わきの下より0.5~1.0℃ほど高くなります。いつも同じところで測ってください。
健康な子どもの体温
・体温は1日中同じ温度ではありません。朝は低めで、夕方は高めです。
・運動をしたり食事をしたあとは体温が高くなります。
・赤ちゃんは厚着や暖房などの影響で高く測れてしまうことがあります。おかしいなと思ったら、しばらくしてもう一度測ってみましょう。
熱がある? 平熱?
・平熱がどのくらいかを知っておきましょう。元気なときに1日4回(朝、昼、夕方、寝る前)食事前の安静な状態での体温を測ります。
・平熱より1℃以上高ければ熱があると考えてよいでしょう。
38.5℃以上で、つらそうにしていたら使います。高熱でも元気そうなら使わなくてもいいのです。また、眠っている子を起こしてまで使う必要はありません。一度使ったら、次に使うのは6時間以上あけましょう。
熱が出た!
熱が高いと脳がやられる、と思われがちですが、40℃ぐらいの熱があっても脳はやられませんから安心してください。
解熱薬は一時しのぎ
解熱薬は、熱によるつらさを軽くするための薬で病気を治す薬ではありません。熱を下げることばかりに気をとられないようにしましょう。
坐薬か飲みぐすりか?
効き目は同じです。吐く子には坐薬を、下痢のときや坐薬がきらいな子には飲みぐすりを。坐薬の解熱薬と飲みぐすりの解熱薬を同時に使ってはいけません。
冷やしていいですか?
冷えたタオルで頭を冷やす、そんなお母さんの姿が子どもの心をなごませます。冷却剤をおでこに貼るのも気もちがいいでしょう。でも冷やしても熱はあまり下がりません。子どもが嫌がるときは無理に冷やさなくてもいいんです。
*子どもの解熱薬にはアセトアミノフェン(またはイブプロフェン)を使います
これ以外の解熱薬は使わないようにしましょう
●坐薬の特徴
うまく薬が飲めないとき、吐き気があるときなどに使えます。でも、いやがる子どもや下痢のときは使いにくいですね。冷蔵庫で長く保存することもできます。
●坐薬のいろいろ
解熱薬の坐薬のほかにも、吐き気止めや、ひきつけ予防など、坐薬にもいろいろあります。坐薬の名前を確かめて使いましょう。
*大人の坐薬を子どもに使ってはいけません。
●坐薬の使いかた
・坐薬は冷蔵庫で保存しておきます。
・カットする場合は中身を出す前にはさみで力バーごと切ります。
・赤ちゃんではおむつを替える体勢で入れます。
・手で温めて表面を滑らかにしたり。肛門や坐薬の先にオリーブ油やベビーオイルなどを塗ると無理なく入ります。
*けいれん予防の坐薬と解熱薬の坐薬を使うときは、けいれん予防の坐薬を先に入れ30分以上たってから解熱薬を入れます。
●坐薬を入れて便が出たとき
坐薬を入れてすぐ便といっしょに出た場合は、もう一度同じ坐薬を入れてもかまいません。しばらくたっているなら追加しないほうがいいでしょう。30分以上たっていれば、ほとんど吸収されています。
「熱性痙攣は約8%」
発熱を伴い、痙攣する場合に熱性痙攣と言います。熱性痙攣はこども特有で、起きる機序はいろいろと言われておりますが、脳が発達段階で未熟で敏感なため熱によって痙攣を起こすとも言われております。熱性痙攣を起こしやすい体質・遺伝も言われており、お母さん、お父さんが小さい時に起こしているとそのお子さまも起こしやすくなります。
熱性痙攣の原因には、主には突発性発疹とインフルエンザがあります。通常の熱性痙攣はほとんど問題ないことが多いですが、注意が必要な熱性痙攣は、5分以上持続する場合、2回以上の痙攣、痙攣後の意識が清明でない場合です。この場合には、髄膜炎や脳炎などが隠れていることがあるため、病院にて精査加療が必要です。
発熱を伴わない痙攣の場合は、無熱性痙攣と言いますが、この場合はてんかんなどを考える必要がありますので、脳波や頭部MRIが必要なります。熱性痙攣の場合は、熱が原因のことがほとんどのため、このような脳波や頭部MRIは不要なことが多いです。
熱性痙攣の予防薬として、ダイアップ座薬があります。痙攣後1回使用し、その8時間後に2回目を使用し、24時間薬を効かせて、痙攣を予防する薬です。この使用方法に関してはガイドラインでもある程度規定されておりますが、過去に熱性痙攣2回以上、あるいは、痙攣重積を起こした方などは予防の適応となります。ただ、使用すると眠気の作用もあり、ふらふらするため、ケガには注意が必要です。