ぜん息発作を予防する薬
ぜん息は、発作の時だけ治療すればよいのではなく、発作を起こさないように管理していくことが大事です。そのため、薬を毎日つかいます。
数か月から数年かかる治療ですが、正しくつかえば副作用の心配はほとんどありません。
▲テープと予防治療▲
気管支拡張薬のテープだけの予防治療は原則として行われません。
吸入薬 吸入ステロイド
ぜん息の原因である気道の腫れをおさえて、発作を起こしにくくします。発作をすぐに止める薬ではないので、発作の時にだけつかっても効果は少ないです。
吸入後には必ずうがいをさせて、口の中に残った薬を洗い流してください。うがいができないお子さんには、水分をとらせてください。
液体(パルミコート®、ブデソニド吸入薬®など)
ネブライザーをつかって吸入する薬で、おもに乳幼児につかいます。マスクやマウスピースをつかいますが、吸入に時間がかかるので、嫌がらないようにする工夫が必要です。
噴霧タイプ(フルタイド®、キュバール®、オルベスコ®など)
噴霧するタイミングに吸い込むことが難しく、うまく吸入できないことが多いので、スペーサー(吸入補助具)をつかうことが推奨されます。液体に比べて短時間で吸入できます。
ドライパウダー(フルタイド®、パルミコート®など)
細かい粉を自分で吸いこむため、しっかりと吸いこむ力が必要です。6歳以上のお子さんを目安につかいます。薬によってつかい方が異なるので、主治医や薬剤師から正しい吸入方法の指導を受けてください。
吸入ステロイドと気管支拡張薬の合剤(アドエア®、フルティフォーム®など)がつかわれることもあります。
飲み薬(シングレア®、キプレス®、オノン®、モンテルカスト®、プランルカスト®など)
気道を狭くするアレルギー物質のはたらきをおさえて、発作を起こしにくくする薬です。これも、発作をすぐに止める薬ではないので、発作のときにだけつかっても効果は少ないです。